開封率アップ!メールの件名のつけ方の基本をおさらい

メールの開封率は、マーケティングオートメーションやメールマーケティングご担当者様であれば非常に気になる数字です。
その先にどんなに優れたコンテンツを用意していたとしても、まずはメールを開封して、メールの中身を読んでもらわなければ始まりません。
そんな開封率に影響する要素の中でも、メールの件名は特に重要です。しかし、自己流であったり、なんとなく感覚的にメールの件名を付けている場合も少なくないのではないでしょうか。
今回は、基本的なメールの件名のつけ方をおさらいしつつ、その他に開封率に影響する要素についてもご説明します。

目次

メールの件名が開封率を大きく左右する理由

そもそもどうしてメールの件名が開封率に大きく影響するのでしょうか。
それは、メールを受信した側の立場になって考えてみるとわかります。
皆さんもご自身がメールチェックをしているときのことを思い出してみてください。

メールを受信して、開封する前に必ず目にするのは次の2つです。
1.送信者名
2.件名

環境によっては、上の2つに加えて「プレビューテキスト」が表示される場合もありますが、メールの受信者は基本的には上の2つを見てそのメールを開封するか否かを決めているはずです。

このうち、「送信者名」は会社名や担当者名、あるいはサービス名などわかりやすいものを設定するのが一般的です。
「この会社のメルマガは有益な情報があるから必ず読む」というファンのような方であれば、送信者名だけ見て開封してくれるかもしれませんが、なかなかこうしたケースは多くありません。
そうなると、あとは「件名」を見て、自分にとって役立つ情報・気になる情報がありそうかを判断して、開封するか否かを決めることになります。
ですから、メールの開封率をあげるためには「件名」が非常に重要なのです。

良いメールの件名とは?

では、どんな件名をつければ開封率に良い影響を及ぼすことができるのでしょうか。

配信されたメールは受信者にどう見えているか

下の画像は、同じメールをGmailのパソコン上のブラウザから見た場合と、スマートフォンのアプリから見た場合です。
パソコンの場合は「送信者名」「件名」だけですが、スマートフォンの場合はその下に「プレビューテキスト」も表示されています。
受信ボックスの見え方は環境によって異なる

メールソフトによる違いはもちろん、同じメールソフトを使っていても、パソコンとスマートフォンではもちろん見え方が異なりますし、あるいは表示設定をカスタマイズしている場合もあります。
目が悪い方は文字サイズを大きく設定しているかもしれません。
このように、同じメールを配信しても、受信した人・環境によって見え方は大きく異なる、ということをまずは認識することが重要です。

最初の10~15文字がポイント

ここまでの内容を踏まえて、まず件名を付ける上でポイントになるのが「文字数」です。
上述した通り、受信者によって環境が異なりますが、当然表示される文字数も異なります。
そうなると、確実に表示されるのは件名の最初の10~15文字程度しかありません。
ですから、この最初の10~15文字を無駄なく使って、受信者に「開いてみよう」を思わせる必要があるのです。

悪い件名の例

「最初の10~15文字がポイント」ということを考えたときに、悪い件名の例をいくつかご紹介しておきます。

1.件名の最初が送信者名と重複している
例えば送信者名に「株式会社ベンチャーネット」と会社名を設定している場合に、件名に「ベンチャーネットがお届けする~」や「ベンチャーネットメルマガ〇月〇日号」などと入っているケースがあります。
少ない文字数でアピールしなければいけないところに、情報が重複するのは非常にもったいないですので、絶対に避けるようにしましょう。

2.訴求するポイントが特に含まれていない
例えば「メールマガジン第〇号」「〇月の更新情報」や「最新情報をお届け!」など、訴求ポイントが含まれていない件名では、受信者はそのメールが自分にとって読むべき価値があるのかどうか判断ができません。
よっぽど時間があれば開封してくれるかもしれませんが、大量のメールを受信している中で目に留まり開封してもらうには何らかの訴求ポイントが必要です。

「誰向けか」をアピールする

では、大事な最初の10~15文字にどんな要素を入れれば受信者の目に留まることができるのでしょうか。
代表的なテクニックの1つが、「ターゲット(誰向けか)をアピールする」ことです。

日々大量のメールを受信している中で、「このメールは自分に向けられたものだ」と認識されると、興味を引くことができます。
・中小企業経営者必見!
・製造業向けXXツール活用セミナー
・BtoBマーケ担当者なら知っておくべき~
など、具体的に誰がターゲットなのかを明示するのも非常に効果的です。

数字でアピールする

また、受信者の目に留まるためのテクニックの1つが、「数字でアピールする」ことです。

例えば、
・アポ獲得率〇%UPしたインサイドセールス活用事例
・リード獲得数〇倍の事例も!ウェブサイト改善セミナー
・シェアNo.1のXXツールのご案内

など、メールで案内したい内容について、数字を使ったアピールができないかをまず考えてみましょう。
数字を使ったアピールは具体性が増しますし、非常に目を引きやすくなるのでおすすめです。

メリットをアピールする

案内したい内容がどんなメリットがあるのか、あるいはどんな困りごとを解決することができるのか、をズバリアピールするのも1つの手段です。
例えば、
・テレワークの困りごとを解決!
・ウェブサイト分析の手間を削減できるXXツールのご紹介
・広告予算の無駄を削減!運用内製化セミナー
など、具体的にどんなメリットがあり、どんな困りごとや悩みを解決できるのかをコンパクトにまとめることができれば、非常に効果的なアピールになります。

これらのテクニックをうまく組み合わせて、少ない文字数で無駄なく受信者にアピールすることが開封率アップにつながります。

メールの件名以外の開封率に影響する要素

ここまで見てきた通り、件名は開封率に影響を与える非常に大きな要素ですが、他の要素についても一通り押さえておきましょう。

送信者名

上述した通り、件名と並んで必ず表示されるのが送信者名です。
ただし、ここは基本的に会社名、担当者名、サービス名などわかりやすく設定すれば基本的には問題ありません。
ときおり、設定漏れなのか「contact」などとなっているメールがありますが、これは絶対にNGです。
誰からのメールなのかをわかりやすく表記するようにしましょう。

プレビューテキスト

これは環境によって表示されない場合や、あるいはMAツール・メール配信ツールによっては個別に設定できないこともありますが、設定できる場合は必ず設定しておきましょう。
何も設定していないと、メール本文の最初のテキストが自動で抽出されてしまう場合が多いようです。
件名に入りきらなかった訴求ポイントやキーワードは、プレビューテキストに入れておくことをおすすめします。

リストの質

開封率はメールの内容だけでなく、配信対象のリストの質によっても大きく異なります。
例えば、展示会等でノベルティと交換で大量の名刺を獲得し、メールを配信したとしても、まったくターゲット外のリードも多く含まれているでしょうから、開封率が低くなるのは当然です。
また、古いメールアドレスが多く含まれていると、そもそもエラーになって配信されないこともあります。
これらの始めから不要なメールアドレスはできるだけ配信リストから除外することが重要です。
また、メールの内容が特定の業種や職種などの場合は、セグメント機能などを使って配信対象をできるだけ絞り込むことも無駄なメール配信をなくすために非常に重要です。

配信のタイミング

メールの件名や送信者名もしっかり設定し、適切なターゲットに絞り込んでメールを配信していても、「たまたま忙しくて見逃していた」ということもよくあります。
メールが溜まりがちな月曜日の午前や、忙しい金曜日の午後や月末などは特に見落とされやすいのでできるだけ避けるようにしましょう。
また、メールを開封していない人には、同じメールをもう一度少し日を置いてからタイミングを変えて送ってみるのも1つの手です。

メールの件名のつけ方、基本は受信者の立場で考えること

ここまでメールの件名の付け方やその他の開封率に影響を与える要素についてご説明してきましたが、やはり一番重要なのは受信者の立場で考えることです。
自分が受信者だったら、この件名でメールの中身が想像がつくだろうか?興味を惹かれるだろうか?などと考えながら、わかりやすい件名をつけるように心がけましょう。

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この記事を書いた人

株式会社ベンチャーネット 取締役
Oracle Eloqua Implementation Specialist/Salesforce Certified Pardot Consultant

Oracle Eloquaを中心に、これまでに15社のマーケティングオートメーションの導入・運用支援を行っています。

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