Eloqua 20C(2020年8月)アップデートで追加・変更された主な機能

Eloqua 20C(2020年8月)アップデートで追加・変更された主な機能

Oracle Eloquaは毎年4回(2月、5月、8月、11月)メジャーアップデートを行っていますが、先日、2020年8月アップデート(20Cアップデート)がリリースされました。
そこで、今回のアップデートで追加・変更された主な機能についてご紹介していきます。

目次

Oracle Eloqua 20Cアップデートのポイント

Eメールにおいて動画埋め込みが可能に

Eメール作成画面において、挿入できるコンテンツに「ビデオ」が新たに追加されました。Eメールで利用可能なコンテンツに「ビデオ」が追加

エディターに「ビデオ」を追加すると、次のような画面が出てきます。設定は、一般プロパティにおいて、「ビデオ・リンク」つまりYoutubeのURLなど動画を公開しているURLを入力するだけです。

※2020年12月7日追記
URLの入力時に、末尾に「?elqTrack=true」というパラメータを付与しないと、クリックの計測が正しく行われないことがわかりました。
例えば「https://youtu.be/gz7AvZWjEw4」というYoutubeのURLにリンクする場合には、「https://youtu.be/gz7AvZWjEw4?elqTrack=true」と入力してください。

ビデオ・リンクの入力

URLを入力すると、次のような画面になります。サムネイルを自動で読み込んできて表示してくれます。
ビデオ・リンクを入力すると自動でサムネイルを表示

あとは画像などと同様に、大きさや位置を調整すればOKです。
コンテンツタイプ「ビデオ」の大きさや位置を調整

試しにテスト送信して見ると、次のように表示されました。サムネイルをクリックすると、Youtubeなどへ遷移します。
コンテンツ「ビデオ」を挿入したメールの例

これまでは同様の設定を行おうとすると、サムネイル画像をイメージにアップロードして、画像を配置して、リンクを設定して・・・というステップが必要でしたが、今回のアップデートで動画のリンクを入力するだけで簡単にこのようなEメールが作成できるようになりました。

ウェビナーのアーカイブなど、動画を案内したい機会も増えていると思いますので、非常に便利な機能ではないでしょうか。

プログラムビルダーからプログラムキャンバスへのコンタクトの移動が可能に

これまでできそうでできなかった、「プログラムビルダーからプログラムキャンパスへのコンタクトの移動」が可能になりました。
そもそもプログラムビルダーもプログラムキャンバスも、主にデータクレンジングなどデータの整備に使われることが多く、似たような機能を有しています。
当初はプログラムビルダーのみ存在していましたが、やや古めかしいインターフェイスで非エンジニアには扱いづらかったものを、キャンペーンキャンバスと同様のインターフェイスで扱いやすくしたものがプログラムキャンバスですので、機能としてはほぼ同等なのです。
しかし、両者には微妙な差異が残っています。例えば、プログラムビルダーでは、プログラムビルダーに追加したいコンタクトを共有リストや共有フィルタから呼び出す際に、最短で1時間おきに評価することが可能で、さらに評価する時間を特定の曜日や時刻に限定することも可能です。
一方で、プログラムキャンバスでは、セグメントの最短の再評価期間は1日(24時間)ですし、曜日や時刻を限定することもできません。

このほかにも細かな差異があり、ユーザーから要望としてこれまでもたびたび挙がっていたために今回のアップデートとなったようです。
なお、今回のアップデートで対象となるのは、プログラムキャンバスの中でも「コンタクトプログラム」のみです。「カスタムオブジェクトプログラム」には対応していませんので注意が必要です。

ドメインのSSL認証がデフォルトで利用可能に

Eloquaでランディングページを作る際には、ドメインをマイクロサイトとして設定する必要があります。
その際にSSL認証を行うためには、これまではアドオンを購入する必要がありました。
しかし今回のアップデートにより、アドオンを購入していないユーザーにもSSL認証機能が開放されました。
ランディングページ作成以外にも、ファーストパーティCookieでのトラッキング行うために、トラッキングドメインをEloquaに登録し、SSL認証を行う必要があります。この際、複数ドメインのウェブサイトを持っている企業の場合にはアドオンを複数購入する必要があったところが、これによって必要なくなります。
SafariのITPなど、ファーストパーティCookieでのトラッキングに移行する必要性が高まる状況下でのアップデートと言えるかもしれません。

Oracle Eloqua 20Cアップデートに関する公式情報

Oracle社が提供している20Cアップデートに関する情報は以下のリンクからご確認いただけます。

20Cアップデートの概要(オラクルアカウントでのログインが必要です)
https://community.oracle.com/docs/DOC-1038277

20Cアップデートの詳細(過去のアップデートについても確認できます)
https://www.oracle.com/webfolder/technetwork/tutorials/tutorial/cloud/eloqua/releases/20C/20C-eloqua-nfs.htm

株式会社ベンチャーネットでは、Eloquaの導入・運用に関するさまざまなご支援を行っております。細かな設定を行うリソースが足りない、機能や使い方に不安があり相談したい、などEloquaの運用でお困りの方は、ぜひEloqua導入・運用サポートに関するお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

株式会社ベンチャーネット 取締役
Oracle Eloqua Implementation Specialist/Salesforce Certified Pardot Consultant

Oracle Eloquaを中心に、これまでに15社のマーケティングオートメーションの導入・運用支援を行っています。

目次