BtoBでのEC利用に好機。Shopify×NetSuite連携がもたらすインパクト【V-Cart】

2021年10月14日、ShopifyとNetSuite含む主要なERPシステムとの提携が発表され、ShopifyとNetSuiteを直接統合することが可能になりました。(参照)

ERPシステムとECシステムの統合によって、最新の在庫・商品・注文データ・顧客情報を一元管理できるようになります。

今回は、BtoB領域でECシステムを利用するメリットや、ECシステムとERPを連携することで、ビジネスにどのようなインパクトがあるのか紹介します。

NetSuiteの全体像について知りたい方は、以下記事をチェックしてください。

目次

BtoB領域でECシステムを利用する理由

出典:令和2年度電子商取引に関する市場調査

BtoB領域でECシステムと聞いても、まだまだ馴染みのない方も多いと思います。しかし、上図にもある通り、BtoB領域でのEC化率は年々増加傾向にあります。加えて、新型コロナウイルスによるテレワーク体制構築のニーズもあり、これまで一般的だった電話・FAX・メールで受注する体制に加えて、ECシステムを通じて商品やサービスを受注する体制が増えつつあります。

テレワーク体制の構築の他にも、以下のメリットが挙げられます

  • 取引先からの電話対応をWeb上で完結
  • 24時間365日受注が可能
  • 受注や出荷状況をリアルタイムで把握できる

これまで人の手を経由して行っていた業務をECシステムを経由することで、自社と取引先の双方にメリットを生み出すことができます。

ECシステムとERP連携がもたらすメリット

それでは、ECシステムと基幹システム・ERPを連携するメリットはどこにあるでしょうか?

手入力によるミス・業務負荷を軽減

即時性のあるメリットとして、それぞれのシステムにおけるデータの自動連携により、入力管理業務を削減することができます。

  • Web受発注システムのデータを毎日エクスポートし、基幹システムにインポートしていた
  • CSVの形式が異なるため、手作業で修正していた
  • 新しい商品やサービスが出るたびにそれぞれのシステムにマスタ情報を入力していた

システム間の連携設定がされていない場合、上記の作業を別のシステムやサービス、あるいは人力で行う必要がありました。自動連携設定を行うことで、片方のシステム内のデータ変更が自動的にもう一方のシステムに反映されるため、入力管理業務は不要になります。

顧客に合わせた商品・サービス案内を一元管理

BtoBの領域でよくあるニーズとして、「取引先ごとに異なった商品や価格を表示させたい」というものです。そこで、BtoB向けのECシステムでは、取引先の業種やランクごとに商品やサービスを出し分けています。

ERPとECシステムを連携させることで、ERPに登録している商品や価格データをそのままECに利用することができます。1度、商品マスタをERPシステムに設定すれば、ECシステムでそのまま所品情報を利用することができます。

加えて、ERPでは顧客の情報管理も行っているため、ECシステムの購買データと組み合わせて、取引先に合わせたカスタマイズも容易です。

NetSuite Connectorの現状と代替ソリューション

ECシステムとERPの連携のメリットについて見てきましたが、もちろん解決すべき懸念点もあります。代表的な懸念点は以下の通りです。

  • いつ、どのように連携を実行すべきか
  • データのエクスポート・インポートの仕様があるか
  • それぞれのシステムの仕様はどのようになっているか

今まではそれぞれのシステムは独立して存在し、システム連携のための機能もなかったので、独自にシステムを構築・連携するか、第3者によるソフト・サービスを利用する必要がありました。

しかし、冒頭に上げた連携の実現によって、Oracleが用意したアプリを使用し、ShopifyとNetSuiteを直接連携させることができるようになりました。もちろん連携前後で確認すべきことや、連携後のシステム運用のルールなど決めるべきことについては以前残っているものの、システム間連携という大きなハードルを公式のアプリによって統合できることは、すでにBtoB領域でECシステムを利用している企業と、今後ECシステムを検討する企業の双方にとってうれしいニュースと言えます。

NetSutieではすでに注文~発送~請求の一連の流れと、それに基づく在庫データ・財務データの管理を担ってきました。ここにShopifyのECシステムを加えることで、顧客による注文から請求までを一元的に自動化し、管理することができます。

ただ、残念なことに、このNetSuite Connectorは2022/12/26時点で日本では未対応になっております。また、対応予定についても現時点ではアナウンスされていません。

そのため、弊社では、V-CartにてNetSuite Connectorに代わる連携ツールを提供しております。

V-Cartとは?

V-CartはNetSuiteと、Shopifyを始めとする外部ECツールを連携するツールです。商品の在庫連携を中心に、BtoB/BtoC ECに必要なデータの連携機能を提供します。また、顧客ごとにサービスや価格の提供を変更するストア展開機能も兼ね備えております。

V-CartはAPI連携を通じて商品の受注・在庫情報を連携するサービスとなっており、Shopifyを始めとする各販売チャネルと連携することで、NetSuiteのデータをさらに効率よく活用することができます。

ABM-AUTOMATIONはShopifyとNetSuiteのハブと、BtoB顧客向けのECサイトの両方の機能を兼ね備えたツールです。BtoCの顧客に対してはShopifyを利用してECサイトを構築する一方、BtoB顧客向けには簡潔なECサイトで必要な情報をそれぞれ提供することで、お客様のニーズに沿った機能を提供します。

V-Cartの3つの特徴

  • 商品・在庫・受注情報を自動連携で一元管理できる
  • お客様ごとに異なるECサイトを作成・管理できる
  • Shopifyを始めとする各種ECツールと連携できる

DeepLを用いた自動翻訳で海外顧客とのやり取りをスムーズに

V-Cartでは高機能翻訳ツール「DeepL」を活用し、お客様とのメッセージを自動で翻訳する機能も兼ね備えております。こちらを利用することで、EC担当者が海外のお客様と英語を始めとする言語でのやりとりをスムーズに行うことも可能です。

ECサイトに登録したお客様の言語設定に基づき、原文と自動翻訳された文章を一括でメッセージ欄に表示します。

NetSuiteの導入・運用相談、V-Cartの導入相談は、Oracle Alliance Partnerの弊社にお任せください。

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この記事を書いた人

株式会社ベンチャーネット コンサルティング事業部

保有資格:NetSuite ERP Consultant, NetSuite SuiteFoundation

担当領域:NetSuite導入運用支援、RPA導入運用支援、Webマーケティング、Web広告運用

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