NetSuiteで販売管理・在庫管理・購買管理を行うためのポイント3選

クラウドERPのOracle NetSuiteを販売在庫管理に利用することは、様々なメリットがあります。

  1. 在庫や配送や出荷の業務をデータで管理することができる
  2. 在庫管理と販売を統合することで、在庫数と販売データをリアルタイムで閲覧できるようになる
  3. 在庫を補充するタイミングや、商品の販売状況をより的確に把握できる
  4. 複数の店舗やECサイトを統合した在庫管理が実現できる
  5. レポート機能が充実しており、販売状況や在庫状況をグラフや表で閲覧できるため、ビジネスをより的確に分析できる
グラフを表示させた在庫台帳

いずれも、業務を横断的に管理するNetSuiteならではの特徴といえます。

今回は、NetSuiteで上記のメリットを受けるにあたって、知っておくべきポイントについて解説します。

目次

ポイント①:自社の業務プロセスをあらかじめ把握しておく

NetSuiteに限らず、様々なSaaSツールは基本的に標準機能での利用が想定されており、標準機能を踏まえたアップデートが定期的に行われてきます。そのため、ツールの標準プロセスと自社の業務プロセスの双方を理解しておくことが重要です。

NetSuiteの販売管理機能は非常に充実しており、一般的な業種における販売管理プロセスであれば、標準機能で十分対応可能です。しかしながら、業種が特殊であったり、業務プロセスが変則的な場合は、NetSuiteの標準プロセスとのGapが生じます。その場合は、標準プロセスに合わせていくか、開発などでGapが解消可能かなどを検討する必要があります。

NetSuiteはクラウドツールであるため、開発でも実現困難な業務プロセスもゼロではありません。自社固有のプロセスが変更不可であり、かつNetSuiteでは実現不可能、といったケースが生じないように、あらかじめ自社のプロセスと変更できない点を確認しておきましょう。

NetSuiteを始めとするクラウドSaaSツールの恩恵を受けるためには、できる限り標準機能を利用して導入を進めることがおすすめです。

ポイント②:マスタの項目とデータを確認・整理する

商品や顧客、仕入れ先のマスタ項目とデータの中身はERPを活用する上で極めて重要です。自社の業務プロセスにとってどのようなマスタ項目を使用しているか、あるいは現行システムで生じている課題に対しどのようにデータの整理や管理を行うかは、NetSuiteを導入する段階で慎重に検討する必要があります。

NetSuiteは標準のマスタ項目に加えて、カスタム項目を使用することで自由にマスタ項目を作成することができるため、マスタにおける制約はありません。そのため、どのようにマスタ項目を設計し、管理するかが大切になってきます。

カスタム項目として新しいフィールドを追加できる

マスタのインポート前にデータを整理することを「データクレンジング」と呼びますが、数が膨大になってくるとなかなか自社で完結することが難しいので、必要に応じて導入会社に依頼することをおすすめします。

ポイント③:帳票の種類・レイアウトはあらかじめ整理しておく

販売管理機能を利用するにあたって、注文書や請求書、発注書などの各種帳票を出力することになりますが、NetSuiteの標準テンプレートと、自社で利用している帳票のレイアウトや項目は異なることが多いです。レイアウトに特にこだわらない場合や、項目が備わっていれば問題ない場合はカスタマイズの工数は少ないですが、例えば種別や顧客別で帳票を使い分けている場合は、事前に統一できないか検討しておきましょう。

また、締め請求書の出力に対応する「締め請求書テンプレート」は仕様上カスタマイズの幅が狭く、出力が必要な項目が設定できないこともありますので、事前に検討しておく必要があります。

HTML/CSSで編集できるアドバンスドPDF/HTMLテンプレート画面

帳票はUI上で変更できますが、結構クセがあるため、可能であればHTML/CSSでの修正をおすすめします。

NetSuite事業部 笹谷

弊社では、製造業や小売業を始めとした、NetSuiteの販売管理機能を活用するお客様の支援経験がございます。NetSuiteの販売管理機能の活用をご検討していらっしゃる方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

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この記事を書いた人

株式会社ベンチャーネット コンサルティング事業部

保有資格:NetSuite ERP Consultant, NetSuite SuiteFoundation

担当領域:NetSuite導入運用支援、RPA導入運用支援、Webマーケティング、Web広告運用

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