Netsuiteと「GRANDIT」を比較!特徴・機能・移行のポイント

ERPシステムの導入や見直しを検討している企業にとって、適切なソリューションを選ぶことは極めて重要です。本記事では、NetSuiteと「GRANDIT」の特徴や機能を比較し、それぞれの強みと導入のメリットを詳しく解説します。また、GRANDITからNetSuiteへの移行を検討する際のポイントについても具体的に説明します。

目次

Netsuiteとは

NetSuiteは、オールインワンのクラウド経営管理ソリューションです。企業のコアプロセスを自動化し、業務および財務状況をリアルタイムに可視化し、効率的な運営を支援します。NetSuiteは、会計、受注処理、在庫管理、生産、倉庫業務などを単一の統合されたアプリケーション・スイートで管理できるため、データの明確な可視化と厳密なビジネス管理が可能となります。

特徴

財務状況や業務データをリアルタイムで確認できるダッシュボードを提供し、迅速かつ正確な意思決定をサポートします。例えば、CFO DashboardやSuiteAnalytics dashboardを使用することで、財務データや業務パフォーマンスを視覚的に把握できます。

また、会計、在庫、オペレーション、物流などのプロセスを一元管理し、手動プロセスを自動化します。これにより、時間とリソースを節約し、顧客サービスの向上や新たなビジネス機会の発見に専念できます。例えば、受注処理から在庫管理までを自動化することで、業務効率を大幅に向上させることができます。

複数の子会社や事業部門、法人を単一のERPソリューションで管理でき、事業所レベル、地域レベル、本社レベルでのビジネスプロセスを標準化します。NetSuiteは200か国以上,
27以上の言語と190以上の通貨に対応しているため、グローバルビジネスの運営もスムーズに行えます。

機能

機能分類機能内容
会計管理財務会計、管理会計、収益認識、資金管理、固定資産管理などを統合し、リアルタイムで財務データを把握
受注処理受注から請求までのプロセスを自動化し、受注管理の効率化と正確性を向上
在庫管理在庫のリアルタイム追跡、最適化、倉庫管理をサポートし、在庫コストの削減と顧客満足度の向上を実現
生産管理生産計画、製造実行、品質管理を統合し、生産プロセスの最適化と効率化を支援
サプライチェーン管理サプライヤー管理、購買、物流を統合し、サプライチェーン全体の透明性と効率性を向上
倉庫管理入庫、出庫、在庫移動をリアルタイムで管理し、倉庫業務の効率化を実現
ダッシュボードとレポート財務、業務、取引データにアクセスできるカスタマイズ可能なダッシュボード、レポート、ビジュアル分析機能を提供し、ビジネス活動をリアルタイムで監視
グローバル対応多言語、多通貨対応により、世界中の子会社や事業部門の統合管理を実現

GRANDITとは

GRANDITは、企業の成長をサポートするERP(Enterprise Resource Planning)システムです。「コストを抑える守りの経営」と「競争力を高める攻めの経営」の両方に寄与することを目的としています。

特徴

GRANDIT Ver3.2シリーズは、次世代コンソーシアム方式を採用し、多彩な業務ノウハウを集大成しています。これにより、各社の技術とノウハウが結集し、企業の成長をサポートする進化系ERPが実現されました。

各企業の技術とノウハウを融合させたコンソーシアム方式により、常に最新の機能と最適なソリューションを提供します。

また、ワークフロー、EDI、EC、BIなどを標準搭載し、企業グループや取引先とのシームレスな情報化と最適化を実現できます。さらに、幅広い企業規模や業種に対応する柔軟性を持ち、少ないカスタマイズで豊富な機能を提供できることも特徴です。

機能

機能分類機能内容
販売・調達・在庫・製造管理EDIやECの機能を標準搭載。需要予測に基づく製造計画や所要量計算(MRP)、購買管理をサポート
経理・資産・経費管理スケジューラ機能で定型業務を自動化。部門別やプロジェクト別の会計情報を効率的に管理
債権・債務管理多様な決済方法に対応。売上から請求、回収、支払までの業務を自動化し、効率化を図る
人事・給与管理人事申請から自動更新される人事情報、パラメータ形式の給与計算式で柔軟に対応
優れたUI/UX経営層向けレポート作成・管理者の承認管理、社員のルーチンワークを最適化し、データ入力効率と正確性を実現
マルチブラウザ・マルチデバイス対応ノートPCやタブレット端末などでの利用をサポート
多言語・多通貨対応海外拠点での利用が可能。リアルタイム連携によりグローバル展開を支援
クラウド対応Microsoft Azure等のクラウド環境をサポートし、システム構築初期コストの削減とITリソースの最適化を実現
RPAの活用前処理/後処理の業務を自動化し、社員の生産性向上を支援
EDI企業間のデータ連動をサポートし、業務効率を向上
自動スケジュール定期的かつ反復的に実行されるバッチ処理をスケジューラ機能により自動化
マルチカンパニー安全性と独立性を確保し、複数企業によるモジュールの共同利用を実現
カテゴリー/セグメント管理任意に指定した体系からBIを使用して多角的なデータ集計・分析が可能。仮想組織にも対応
ワークフロー金額基準による権限設定や代理認証に対応し、業務処理の効率化を促進
BIデータ抽出からキューブ作成まで自動実行・Excelに連動
組織変更組織変更対応機能を標準搭載し、スムーズなデータ移行が可能
ECBtoBの機能を標準でサポートし、得意先からの見積依頼や受注をWEB経由で対応可能
内部統制対応ワークフロー、通知機能など内部統制を実現する機能を標準装備

GRANDITからNetSuiteに乗り換えるメリット

GRANDITからNetSuiteに乗り換えるメリットについて詳しく見ていきましょう。

リアルタイムのデータ可視化

GRANDITはデータの集計や可視化に優れていますが、NetSuiteはリアルタイムで財務状況や業務データを可視化できるダッシュボード機能を備えています。これにより、経営者は常に最新のデータに基づいて戦略的な意思決定を行えます。

グローバル対応

GRANDITは日本国内の企業に特化した機能が豊富ですが、NetSuiteは27以上の言語と190以上の通貨をサポートしており、200か国以上で利用されています。これにより、国際展開をしている企業は、各国の拠点で同一のシステムを使用し、統一された業務プロセスを実現できます。例えば、アメリカ本社、日本支社、ヨーロッパの営業拠点が一つのERPシステムで連携し、統合管理を行うことが可能です。

高度なカスタマイズ性

GRANDITは豊富な機能を標準搭載していますが、NetSuiteはSuiteScriptやSuiteFlowを利用して高度にカスタマイズが可能です。これにより、企業独自の要件に対応したカスタムアプリケーションを開発できます。例えば、特定のワークフローを自動化することで、従業員の手作業を削減し、業務効率を向上させることができます。

統合された業務管理

GRANDITは基幹業務を中心に統合管理を提供していますが、NetSuiteは会計、受注処理、在庫管理、生産管理、サプライチェーン管理、倉庫管理など、多岐にわたる業務を統合管理します。これにより、データの一元管理が可能となり、業務間のシームレスな連携が実現します。例えば、在庫状況をリアルタイムで把握し、受注から出荷までのプロセスを一貫して管理できるため、在庫過剰や欠品を防ぎ、顧客満足度を向上させることができます。

自動化による業務効率化

GRANDITは定型業務の効率化に強みがありますが、NetSuiteはさらに多くの手動プロセスを自動化し、時間とコストの節約を実現します。これにより、従業員はより付加価値の高い業務に集中できるようになります。例えば、定期的な財務レポートの作成や在庫の自動補充など、日常業務の多くを自動化することで、従業員はより戦略的な業務に専念できます。

まとめ

GRANDITからNetSuiteに乗り換えることで、企業は次のような多岐にわたるメリットを享受できます。グローバルビジネスへの対応能力の向上、高度な財務管理機能の強化、プロジェクト管理の充実、そして一元化されたデータ管理とレポート機能の改善です。また、拡張性と柔軟性が高まり、ビジネスの効率化と競争力の強化が期待されます。

しかし、NetSuiteがすべての企業に適しているわけではありません。

自社にとって適切な選択であるかを確認するためには、無料デモを利用することを強くおすすめします。これにより、ERP選定において重要なFIT&GAPを明確に把握でき、導入後の後悔を未然に防ぐことができます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

株式会社ベンチャーネット 代表取締役
2005年に株式会社ベンチャーネットを設立後、SEOをはじめとするデジタルマーケティング領域のコンサルティングサービスを展開
広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で支援を行っています
著書に『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業 「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

目次