NetSuiteの保存検索は、使いこなすと様々なデータから特定のデータのみ抽出したり、データを組み合わせてほしい情報を手に入れることができます。しかしながら、条件や結果の設定部分で少しクセがあります。
本記事では、NetSuiteを使いこなすうえで避けては通れない「保存検索」に関して、いち早く目的に沿った保存検索を作成するために役立つ情報を紹介します。
ポイント①:目的のフィールドが見つからないときの対処法
保存検索で対象となるフィールドを選択するとき、長いリストから1つ探す必要があり、なかなか大変です。また、カスタムフィールドが作成されていたり、言語が入り混じっているとより探すのは困難です。
これには2つの解決策があります。
- リストを表示後にブラウザ検索(Ctrl+F)
- 計算式(テキスト)を選択→該当フィールドのIDを設定(例:{id})
なお、該当フィールドのIDを確認するにはスキーマブラウザを使用するか、プリファレンスの設定から「内部IDを表示」にチェックを入れると確認できます。
ポイント②:NS Concatやパイプラインによる表示の最適化
保存検索でよくあるのが、一つのフィールド以外はすべて同じ、という行が数行にわたって表示されてしまうというケースです。これを回避するには、NS Concatを活用することで、複数の行を一つにまとめることができます。({id}は一つにまとめたいフィールドID)
計算式(テキスト)を選択後、REPLACE(NS_CONCAT({id}),’,’,'<br>’)を入力
また、パイプラインを活用することで、複数のデータやテキストを一つのフィールドにまとめることができます。({id1},{id2}は任意のフィールドID)
計算式(テキスト)を選択後、{id1}||{id2}を入力
上記以外にも、保存検索でHTML/CSSを活用することで、通常の設定よりも視覚的に優れた形で出力することが可能です。
ポイント③:メインラインを活用せよ
保存検索のメインラインを条件に設定することで、レコードやトランザクションのヘッダーレベルのみを表示するかどうかを決めることができます。
メインラインは真(true)である:メインラインのみ表示
メインラインは偽(false)である:ラインレベルのみ表示
メインラインはいずれか(any)である:両方表示
保存検索1つから作成いたします
もし、NetSuiteを使い始めたばかりで、目的に合った保存検索を作るのになかなか苦労している場合は、弊社の「NetSuite伴走サービス」をぜひご活用ください。弊社側で作成したものを参考にしたり、コピーしてカスタマイズする方が、一から作成するより労力とコストをカットできます。
弊社の伴走サービスは人月契約ではなく、1作業単位での時間消化制になりますので、無駄な保守費用などは一切かかりません。詳しくは下記よりご覧ください。