Netsuiteと基幹業務システム「SMILE」シリーズを比較!特徴・機能・移行のポイント

Netsuiteと基幹業務システム「SMILE」シリーズは、企業がビジネスプロセスを効率化し、業績を向上させるための重要なツールです。両者を比較することで、企業が自社のニーズに合った最適なシステムを選択する際の参考になります。この記事では、Netsuiteと基幹業務システム「SMILE」シリーズの特徴、機能、歴史、運営元、向き・不向きなどについて比較解説します。

目次

Netsuiteとは

Netsuiteは、クラウド型のERP(Enterprise Resource Planning)システムであり、CRM(Customer Relationship Management)やEコマースなど、企業の様々な業務を統合的に管理することができます。1998年に設立された後、アメリカの大手ITベンダーOracleによって買収され、現在はオラクルの子会社として運営されています。

機能

Netsuiteには、販売管理、在庫購買管理、生産管理、会計管理など、企業が必要とするさまざまな機能が含まれています。これらの機能は、クラウド上で統合されており、データの連携や相関関係の調査が容易に行えます。また、CRMやEコマースとの連携も強化されており、顧客情報や売上データのリアルタイムな管理が可能です。

歴史

Netsuiteは、1998年にEvan Goldberg氏を中心とした4人の創業者によって設立されました。その後、世界中で31,000社以上の企業に導入され、高い評価を受けています。現在は、オラクルの子会社として安定した運営が行われています。オラクルは、世界的なIT企業として知られており、Netsuiteの安定性と信頼性を保証しています。

基幹業務システム「SMILE」シリーズ

「SMILE」シリーズは、販売、会計、人事給与、CTI、CRM、業種別のモジュールで構成されています。これらのモジュールはシームレスに連携し、二重入力をなくし業務効率化が図れます。また、データの一元管理により意思決定に役立つデータを可視化することが可能です。

提供元の大塚商会(現在はOSKが販売)は、企業のニーズに合わせた高品質なソリューションを提供することで、多くの顧客から信頼を得ている企業です。

「SMILE」シリーズの各業務は、基準のデータベースで情報を一元管理できます。また、外部からのデータ取り込みや伝票への自動変換など、入力ミスの軽減と業務効率化が図れます。定期的な業務はRPA機能を活用し、作業負担を軽減できます。

「SMILE」シリーズは幅広く柔軟な機能を備えています。パッケージシステムであるにもかかわらず、項目を追加したり集計表を作成したりできます。独自の利用方法に対応することで、プログラム開発が不要または最小限に抑えることが可能です。また、情報系システムとの連携により、内部統制の強化や情報共有の促進をサポートします。

DX統合パッケージ SMILE V 2nd Editionが有名

SMILE V2はグループウェアとの連携を重視し、取引書類や経費の管理、社員情報の更新などを効率的に行えます。ワークフローを活用して業務プロセスをデジタル化し、作業効率を向上させることが可能です。また、インボイスの受領や発行を自動化し、電子帳簿保存法の要件に準拠したドキュメント管理を実現します。

さらに、予定時刻になったら自動で帳票を出力するなど、シンプルな業務の自動化も可能です。

クイック処理起動やインクリメンタルサーチなどの機能により、目的の処理を素早く検索できます。Excel加工の手間も削減し、作業効率を向上させます。

そのほか、メニュー画面から動画やよくあるお問い合わせ(FAQ)などのサポート情報に簡単にアクセスでき、特定の業務領域に関する情報を迅速に取得し、業務の円滑な運用をサポートするなど、細部までこだわったパッケージです。

NetSuiteとSMILEシリーズの比較ポイント

NetSuiteとSMILEシリーズのどちらが適しているか検討する際は、特徴や機能などを踏まえ、向き・不向きを理解することが重要です。それぞれ、向いている企業・向いていない企業について解説します。

NetSuiteが向いている企業・向いていない企業

NetSuiteはクラウドベースのERPシステムであり、中小規模の企業や成長中の企業に適しています。導入や運用コストが比較的低く、拡張性や柔軟性が高いため、これらの企業にとって魅力的な選択肢となります。

CRM、財務、在庫管理、課税管理など、多岐にわたる機能を統合したオールインワンのソリューションを提供しています。様々な業務を一元管理し、業務間のシームレスな連携を実現することが求められる企業に適しています。

NetSuiteは多言語や多通貨に対応しており、国際展開を行う企業に適しています。グローバルなビジネス環境において、統合されたシステムで業務を管理することが重要な場合、NetSuiteは有力な選択肢となります。

一方、 特定の業務に特化したシステムを求める企業には不向きかもしれません。特定の業務に焦点を当てた専門的なシステムを求める場合、NetSuiteに搭載されている機能の大部分を使用する必要がなく、コストを無駄に消費してしまう可能性があります。

SMILEシリーズが向いている企業・向いていない企業

「SMILE」シリーズは、販売、会計、人事給与、CRMなど、企業の基幹業務を網羅する豊富な機能を提供しています。そのため、中小規模から大規模な企業に適しています。また、様々な業種に対応しており、製造業やサービス業、小売業など幅広い分野で利用されています。

「SMILE」シリーズは幅広い機能を持ちながら、オリジナルの項目追加や集計表の作成など柔軟なカスタマイズが可能です。そのため、特定の業務フローに合わせてシステムを構築したい企業に適しています。

一方、初期投資や導入コストが比較的高くなる可能性があります。そのため、小規模企業やスタートアップには不向きかもしれません。

NetSuiteが適しているかどうかを確認したい場合は、まず無料のデモを受けることをおすすめします。
実際に利用するイメージを持てるため、ERP選定において重要なFIT&GAPを把握できます。導入してから後悔することがないように、無料デモを活用しましょう。

無料のデモのお申し込みは、こちらからお願いいたします。

あわせて読みたい
ベンチャーネットのOracle NetSuite 導入支援/運用支援に関する事前無料相談・体験デモ 【株式会社ベンチャーネット】 Oracle NetSuite 導入/運用支援に関する事前無料相談・体験デモ 「NetSuiteは自社の業務にどれだけフィットするのか」「ERPの導入や基幹...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

持田 卓臣のアバター 持田 卓臣 株式会社ベンチャーネット代表取締役

株式会社ベンチャーネット 代表取締役
2005年に株式会社ベンチャーネットを設立後、SEOをはじめとするデジタルマーケティング領域のコンサルティングサービスを展開
広告・SNS・ウェブ・MA・SFAと一気通貫で支援を行っています
著書に『普通のサラリーマンでもすごいチームと始められる レバレッジ起業 「バーチャル社員」があなたを救う』(KADOKAWA、2020年)

目次