RPA技術者検定エキスパートとは?RPA未経験者がエキスパートに合格するまでの道のりを解説

RPA技術者試験エキスパートの笹谷です。今回は国内シェアNo.1RPAツールであるWinActorの技術試験である「RPA技術者検定」について、概要から傾向・対策などのポイントについて解説していきます。

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すでにWinActorの導入が行われている担当者や、スキルアップや実力の証として「RPA技術者検定」を受験したい方は是非お読みください。

目次

RPA技術者検定エキスパートの概要

2018年の5月1日にNTTデータ社は、ヒューマングループと協業で、国内シェアNo.1のRPAである「WinActor」を使用しているユーザーの知識や技術習得レベルを客観的に評価するため、「RPA技術者検定」サービスを開始しました。このRPA技術者検定は、WinActorの基本的な操作を習得したユーザーを対象としていきます。

評価につけ方としては、レベルに応じて「入門講座」、「アソシエイト」、「エキスパート」、「プロフェッショナル」(プロフェッショナルは設置されていますがまだ一度も開催されておりません)という順に4段階の評価を行います。これにより、ユーザー側はスキルをアピールできる客観的な指標ができるとともに、試験合格という明確な目標ができるとのでスキルを上達させるモチベーション向上につながるとされています。

その中でも「エキスパート」は現在実施されている試験の中では一番難易度の高い試験となっており、WinActorを使って実際にシナリオ作成・修正している方や、業務改善ツールとして実際に活用されている方を対象としております。

RPA検定エキスパート試験概要は以下の通りです。

RPA検定エキスパート試験概要
試験実施団体 株式会社NTTデータ
試験名称 RPA技術者検定 エキスパート
試験形式 実技試験
出題数 選択式問題30問+実技試験問題3問
試験時間 120分
受験資格 特になし
受験料 27,500円(税込)
試験会場 北海道、宮城、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
試験頻度 4回/年
受験対象 「WinActorの機能について深く理解し、実際にWinActorを業務上の改善ツールとして活用経験のある方」
「WinActorのシナリオ変更やトラブル対応など運用保守、システム管理経験のある方」
合格基準 原則として、正答率6割以上。問題の難易度等により変動する場合あり。
合格率 50~60%

※第10回試験概要より

この中で特筆すべきは、2020年9月に開催される第10回から試験形式に選択式問題が加わったことです。今までは実技試験として、新規シナリオ作成やシナリオ改修の問題が5問出題されていました。
選択式問題がどのような形式なのか、それを受けて実技試験の内容がどのように変化するかは今後注目したいです。

RPA技術者検定エキスパートの傾向と対策

出題傾向や難易度

第10回から出題形式が変更されるとアナウンスがありました。以下の内容は第9回までの出題傾向になります。

まず、基本的な操作はスムーズに行えるようにしましょう。特にExcel操作や画像マッチングなどは頻出ですので、エクセルに関連するライブラリは事前に全て使ってみて、それぞれの動作にはどのライブラリが適切かを順次に判断できるようにしておきましょう。
加えて、以下の内容は考えることなくスムーズに行えるようにしておきましょう。

・例外処理
・文字列の分割、連結
・画像マッチング機能
・ウィンドウ待機(状態待機、指定時間待機)
・日付取得
・パスのコピー
・変数の理解
・無限ループの設定
・待機ボックス
・ウィンドウ識別ルール
・サブルーチン
・エラー処理
・自動記録アクション(特にIE)
・ウィンドウ処理
・CSVインポート
・IE自動画面スクロール

加えて、試験に特徴的なのは、過去問で使用したことのないライブラリの出題があることです。ですので、標準ライブラリの中身は一通り確認してください。

難易度ですが、全体的な傾向として、回数を経ることに難易度が上がっている印象にあります。特に過去問の1~3回と後半の回ではほぼ別の試験といっても過言ではありません。

筆者は1~3回の過去問を解いた後に、2019年12月に実施された試験に挑みました。(その時は4~6回の過去問は未発売)問題文を見たときの分量、難易度の違いに驚いたのを今でも覚えています。問題文を読み、適切にシナリオを作成するには非常に時間が少ないという印象でした。問題文で与えられた動作を「どのライブラリでやるんだろう?」と考える時間はほとんどありません。自分が持つライブラリの知識を組み合わせて、確実にシナリオを作成する必要があります。

試験内容については、新規シナリオ作成とシナリオ改修の2つのパターンがあります。一通り問題文を見て、方針を考えてみましょう。次に、難易度が比較的低いシナリオ改修に手をつけて点数を積み重ねてから、新規シナリオ作成に移ります。肝心なのは、手が止まったら別の問題に移ることです。解けない問題に四苦八苦して他の問題を落とすよりも、まず自分が解ける問題から取り組み、確実に得点を重ねましょう。

また、実際の業務シナリオ作成ではライブラリの説明などを加えるといった保守性を意識したシナリオ作成が必要ですが、試験ではまず動作するシナリオを作成し、保守性については一旦後回しにしましょう。

幸い、試験で問われる範囲やアプリケーションは実際の業務よりもはるかに狭いです。試験の特性上、特殊なソフトウェアやログイン処理などを問うのは難しいです。ですので、特にExcelとIEをWinActorで自由自在に動かせるようになれば、合格に確実に近づけているといえるでしょう。

試験合格のための対策とは

それでは、RPA未経験者がエキスパート試験に合格するためにはどのような学習を行えばよいでしょうか。具体的には以下のステップになります。

  • 基本的な動作をチュートリアルで学ぶ
  • 過去問を使用してシナリオ作成・改修を学ぶ
  • ユーザーフォーラム・外部サイトやセミナーで学ぶ

基本的な動作をチュートリアルで学ぶ

まず、WinActorドキュメントに含まれているチュートリアルを使用して、WinActorの基本的な動作のやり方について学びます。特にプログラミング未経験者は変数の考え方や、プロセスを一から組み立てるところで戸惑いやすいですので、チュートリアルの動作を学んでいく過程で基本的な知識を合わせて身につけるようにしましょう。

過去問を使用してシナリオ作成・改修を学ぶ

次に、実際の過去問を第1回から見ていき、解答と照らし合わせながら実践的なライブラリの使い方について学んでいきます。問題を初見で解けなくても構いませんので、与えられた条件をWinActorでどうすれば実現できるかを過去問を繰り返し読み、実際にシナリオを作りながら体得していきます。
とはいえ、過去問はまだまだハードル高い!という方も多いと思います。その場合は次の項目を参照してください。

ユーザーフォーラム・外部サイトやセミナーで学ぶ

過去問の勉強を行なっていく過程で、「〇〇という動作を行うにはどうすればいいのだろう?」という疑問が生じることがあります。その時に役に立つのが公式のユーザーフォーラムです。様々なライブラリやトピックについて質問と回答が投稿されていますので、投稿を読んで学んでいきます。
また、外部サイトで学ぶのもよいでしょう。弊社ではエキスパート試験の頻出ライブラリ解説をYouTube似て投稿してますので、こちらも合わせて参考にしてください。
RPA技術者検定エキスパート講座
過去問解説

エキスパート試験を合格者が振り返る

筆者の笹谷が合格した時に試験受験について振り返りました。参考になれば幸いです。

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