RPA技術者検定エキスパートの笹谷です。
RPAツールのWinActorにおける、知識や技術力を証明する「RPA技術者検定」が存在します。
NTTデータ社が実施している「RPA技術者検定」の難易度には、
- 入門講座
- アソシエイト
- エキスパート
- プロフェッショナル
の4つあります。ただし、プロフェッショナルはまだ一度も開催されていなので、実質3つの難易度があります。この記事では「アソシエイト」について解説していきたいと思います。
「エキスパート」についてはこちらを参考にしてください。
[sc_blogcard url=”https://www.venture-net.co.jp/rpa/rpa-expart/”]
RPA技術者検定アソシエイトの概要
試験概要は以下の通りです。
RPA検定アソシエイト試験概要 | |
---|---|
試験実施団体 | 株式会社NTTデータ |
試験名称 | RPA技術者検定 アソシエイト |
試験形式 | 多肢選択式 |
出題数 | 50問 |
試験時間 | 60分 |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 7,150円(税込) |
受験対象 | 「WinActorの基本的知識を有している方」 「WinActorのシナリオ作成経験のある方」 「WinActorの基礎知識を体系的に学びたい方」 |
合格基準 | 原則として、正答率7割以上。問題の難易度等により変動する場合あり。 |
試験方式はCBT試験でして、会場のPCで受験する方式になっています。NTTデータが公開しているサンプル問題を見るとわかるように、4択から一つを選ぶ形式です。WinActorの基礎的な知識を有する人を対象としていることもあり、WinActorの操作に慣れている人であれば合格は難しくないでしょう。
もちろん未経験者であっても、チュートリアルと入門講座を確認し、理解すれば合格できます。
注意する点として、「正しいものを選びなさい」「誤ったものを選びなさい」というように、問題によって選択すべきものが異なるので、問題文は最後までちゃんと読むようにしましょう。試験時間は十分にありますので、問題文と解答の見直しは必ず行なってくださいね。
RPA技術者検定アソシエイトの勉強方法
WinActor未経験者がアソシエイト試験に合格するまでのステップは以下になります。
- WinActor付属のチュートリアルを見ながら操作に慣れる
- 入門講座を受講する
WinActor付属のチュートリアルを見ながら操作に慣れる
会社等でWinActorが操作できる場合や、付属の資料が見られる場合、まずはそちらから始めましょう。
その際、以下の点が理解できているかを押さえておくことが重要です。
・各画面の操作方法
各画面の使い方を言えるようにしましょう
・自動記録の種類と使いかた(イベント/エミュレーション/IE)
それぞれどういう使い方をするか、使い分けをするか確認してください
・各ノードの使い方(特に画像マッチング)
それぞれのノードを使ってシナリオを作成してみて、使い方に触れておいてください
・比較演算子、エラー、タイムアウト、サブルーチンなどについて
チュートリアルを作成する過程で出てきた要素などについてはきちんと理解し、それぞれの機能についてマニュアルで触れておくようにしましょう。
入門講座を受講する
チュートリアルで一通り操作を終えたら、次にNTTデータが無料で提供している「入門講座」を受講しましょう。こちらに付随している試験は非常に参考になり、得点源として使うことができます。
WinActorをある程度触っている人であっても、入門講座とマニュアルの見直しは念のため行なってください。というのも、シナリオ作成では見落としがちなソフトの情報や専門用語が比較的あるので、試験問題を見て「あれ?これなんだっけ?」ということがありえるからです。
RPA技術者検定アソシエイトは「使える」?
ここでは、RPA技術者検定アソシエイト試験にまつわる質問について答えていきます。
アソシエイト試験に合格したら実務でシナリオ作れる?
シナリオの難易度によりますが、なかなか厳しいのが正直なところです。
自動車の免許に例えると、アソシエイト試験は仮免取得、エキスパート試験で本免許取得と思ってもらえるとわかりやすいかもしれません。実務ではそれぞれの環境・作業に合わせたシナリオ設計が必要なことや、単純作業とはいえ実際にロボットで置き換えるとフローが多いこともあるので、アソシエイト試験と実務でのシナリオ作成には大きくギャップがあると思った方が良いでしょう。
就職・転職に活かせる?
費用対効果・時間対効果はいいと思います。
アソシエイト試験は未経験者であってもWinActorを操作できる環境にあれば3日、操作できる環境になくても付属資料などがあれば1週間で十分に合格できる難易度です。選択肢問題はややくせのある問題も含まれますが、WinActorの基礎的な操作に慣れた段階で試験申し込みして問題ないでしょう。
もちろん、「エキスパート試験」と比べると実力に隔たりはあります。しかし、「エキスパート試験」はなかなか難易度が高く、操作環境がないと勉強が非常に難しいことや、難易度が試験ごとに上がっていることもあり、未経験者は最短でも3ヶ月から半年の勉強期間が必要なことを踏まえると、ひとまずアソシエイト試験を受験・合格するのはオススメの選択肢と言って良いでしょう。
アソシエイト試験は仮免合格
ここまでRPA技術者検定アソシエイトについて解説しました。RPA技術者検定アソシエイト試験はいってしまえば「仮免合格」であり、WinActor操作のスタートラインに立つ試験ということができます。ぜひこの記事を参考に仮免合格を勝ち取ってください。