BtoB企業がオウンドメディア戦略を選ぶ際は、サーチコンソールを用いた分析が必須です。サーチコンソールの使い方を把握していないと、勝ち目のないクエリを何度もリライトしてしまったり、狙うべきKWを間違えたりする恐れがあります。
サーチコンソールからは、顧客が求める情報ニーズを読み取れるので、SEO効果が高いコンテンツの作成に役立ちます。今回は、BtoB企業のサーチコンソールの使い方のポイントや分析方法などについて詳しくご紹介します。
BtoB企業がサーチコンソールでサイト改善する手順
1.検索パフォーマンスを開く
サーチコンソールを使用する上で、まず最初に覚えておきたいのが「検索パフォーマンス」の確認方法です。検索パフォーマンスでは、次の情報を入手できます。
合計クリック数 | 検索結果に表示されたコンテンツがクリックされた回数 |
合計表示回数 | 検索結果に表示された回数 |
平均CTR | 表示回数に対してクリックされた割合の全ページの平均値 |
平均掲載順位 | 全てのページのGoogle検索順位の平均順位 |
2.検索パフォーマンスで記事ごとのSEO効果をチェック
検索パフォーマンスでサイト全体の合計クリック数や平均掲載順位などがわかると、それだけで満足してしまう方もいます。しかし、それでは次に打つべき施策が見えてきません。重要なのは、記事ごとの検索パフォーマンスを調べることです。
検索パフォーマンスのページには、上記のように「+新規」が表示されています。
- 「+新規」をクリック
- 「ページ」をクリック
- 検索パフォーマンスを調べたいページのURLを入力
- 「適用」をクリック
上記の手順で、任意のページの検索パフォーマンスを調べましょう。また、狙ったKWで上位表示されている記事があるかどうか調べたい場合は、「ページ」ではなく「検索キーワード」でフィルタをかけてみてください。
3.リライト対象の記事をピックアップする
次に、リライト対象の記事をピックアップするために、全コンテンツを掲載順位ごとに並べ替えます。
- 検索パフォーマンスの「平均掲載順位」をクリック
- 画面下部の掲載順位を順位が高いもの順に並べ替える
上記の手順で、20位までの記事を確認しましょう。ここで注意したいのは、コンバージョンに繋がる記事をピックアップすることです。例えば、ITツールを販売している会社なのに、「プレゼント 選び方」のような全く関係がない記事を上位に押し上げても、売上には繋がりません。内部リンクで何度か飛ばすことでコンバージョン先へ到達できる可能性もありますが非効率と言えます。
そのため、コンバージョンに繋がり得る記事であることを前提に、リライトすべき記事をピックアップしましょう。
4.CTRが低い上位表示されている記事をピックアップする
全体的なリライトが必要な記事だけではなく、CTRが低い上位表示されている記事もピックアップしましょう。上位表示されているのにCTRが低いのは、次のような原因が考えられます。
- タイトルが魅力的ではない
- タイトルからして欲しい情報を得られないと考えられる
- スニペット表示されている記事が強て自社のページが見向きもされていない
- 要約文を読んでも記事の内容がわからない
上記をすべて見直すことでCTR率が改善するでしょう。
5.狙っていないキーワードで有望なものをピックアップする
ページごとの検索パフォーマンスを見ると、「クエリ」という欄があります。クエリには、「どのキーワードでGoogle検索に表示されているか」が記載されています。このクエリは、必ずしも狙ったキーワードであるとは限りません。
例えば、「ITツール おすすめ」を狙ったページがあるとします。クエリを見ると、「ITツール おすすめ」の他に、「ITツール デメリット」や「ITツール 選び方」などで上位表示あるいは20位ぐらいまでに表示されているケースがあります。
このような場合は、これらのキーワードに関連する情報を記事に盛り込んだり、新規記事を作成したりすることで、上位表示を狙えます。
記事は、必ずしも狙ったキーワードで表示できなければ意味がないわけではありません。偶然、上位表示できたクエリ、良いところまで上がっているクエリなどを見つけて、記事を強化していきましょう。
まとめ:BtoB企業はコンバージョンを最終目標にサイトを構築しよう
BtoB企業がサーチコンソールを使ってサイト改善する際は、商品やサービスの購入、問い合わせなどを目標にしましょう。最終的にコンバージョンが増えるような記事を強化して、地道にSEO対策を続けていくことが重要です。
コンバージョンしやすいKWで上位表示できれば、絶大な効果を得られます。しかし、正しい手順で分析できなければ、コンバージョン率は決して上がりません。今回、ご紹介したBtoB企業がサーチコンソールを使ってサイト改善する手順をぜひ参考にしてください。
株式会社ベンチャーネットは、「検索結果に表示されているのにコンバージョンしない」、「CTRが上がらない」など、一歩踏み込んだお悩みを解決いたします。
詳しくはこちらをご覧ください。