品質の高いコンテンツを作り続け、少しずつ検索順位を上げるのは時間がかかります。さまざまな要素から、少しずつウェブサイトの評価が溜まっていくため、一気に検索順位を上げることは困難です。そのためやっていることに意味があるのか、そして本当に効果があるのかが分からず、不安になることもあるかもしれません。
そのまま忍耐を持って、コツコツとコンテンツの作成と改善を続ける担当者もいれば、すぐに結果を求めて、自作自演リンクなどの対策を行う担当者もかならず出てきます。そして自作自演リンクなど、ガイドライン違反をするといずれはかならずやってくるのが「ペナルティ」です。Googleは人為的に検索順位を操作する不正を認めていません。
つねにシステムによる不正の監視と、目視によるチェックによって、不正をしているサイトはすぐに見つかります。本稿では、Googleによるペナルティの種類と特徴について解説します。
ペナルティの種類
検索順位を上げるための不正が見つかると、Googleからペナルティを受けることになるでしょう。そしてペナルティは、大きく分けると2種類あります。
- アルゴリズムによる自動ペナルティ
- サーチクオリティチームの目視による手動ペナルティ
どちらもペナルティを受けると、検索順位を大幅に下げられて、ウェブサイトのアクセスは壊滅的なまでに落ちてしまうことに。
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アルゴリズムによる自動ペナルティ
アルゴリズムによる自動ペナルティは、システム的に自動で判定されます。検索順位が突然大幅に下落し、アクセスが激減するのが特徴です。
サーチクオリティチームの目視による手動ペナルティ
Googleのサーチクオリティチームのスタッフが、目視によってチェックし、手動で行うペナルティです。自動ペナルティよりも重いペナルティで、重大なガイドライン違反であると判断されると与えられます。
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自動ペナルティの特徴
自動ペナルティの特徴は、通知がこないことです。一般的には、手動ペナルティよりも軽微な違反に与えられるといわれますが、じつは逆に厄介なこともあります。
- 急に検索順位が50位ほど下がった
- 特定のキーワードだけが対象
- サイト名で検索して上位に表示されない
Googleからの通知がなく、このような傾向があれば自動ペナルティを受けてる恐れが高いです。
通知がこない
自動ペナルティには通知がこないため、ペナルティを受けている理由や範囲がわかりません。そのため自分自身で判断する必要があります。
仮設を立てながら修正をする
アルゴリズムのアップデートによって、単純にサイト全体の順位を下げられているケースもあるので、見極めが大切です。いずれにしても、本当にペナルティを受けているのか、何に違反しているのか、などが分からないために、推測しながらの対策が求められます。とはいえガイドライン違反と認定されるほど、過度なSEO対策をしてきたのであれば、おおよその察しは付くので
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手動ペナルティの特徴
手動ペナルティの特徴は、とても重いケースであることが多く、インデックスそのものを削除されることもあり、なかなかペナルティを解除してもらえないことです。インデックスを削除されるほどのペナルティを受けると、検索結果にウェブサイトが表示されないことから、ユーザーがアクセスできる手段がなくなります。オウンドメディアであればまだいいのですが、企業サイトであれば致命的なダメージを受けてしまうことになりかねません。
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Search Consoleへの通知
手動ペナルティを受けると、まずSearch Consoleに通知が来ます。また直後からサイト全体の順位が大幅に下がり、インデックスそのものも削除されるため、アクセスはほとんどなくなることに。手動ペナルティには大きくわけて、2つのタイプがあります。
不自然なリンクによるペナルティ
1つめがリンクスパムを行った場合のペナルティです。無料ブログや中古ドメインなどから、自作自演のリンクを送った場合や、業者から有料でリンクを買った場合などが該当します。このタイプのペナルティの場合は、自作自演で貼ったリンクを剥がし、業者に依頼しているリンクも剥がさなければなりません。
厳しい時には、自作自演でないリンクも含めて、すべて剥がさないとペナルティが解除されないこともあります。
低品質コンテンツによるペナルティ
自動生成されたコンテンツや、他サイトをあからさまにコピーしたコンテンツに与えられます。ほかにもアフィリエイトプログラムへ転送するだけの、オリジナルコンテンツに乏しいサイトに適用されることも。さらに過去にだれかが使っていた、評価の高い中古ドメインを再利用する場合にも適用されることがあります。
手動ペナルティでも具体的な理由はわからない
手動ペナルティを受けた場合、リンクによるものか、低品質によるものか、どちらが理由であるかまでは分かりますが、くわしい違反理由までは知ることはできません。Googleに問い合わせても答えてはもらえないことから、自分自身でガイドライン違反している問題を考える必要があります。
リンクスパムであればわかりやすいですが、低品質コンテンツのペナルティを受けた場合は、問題を特定するのが大変です。考えられる問題を修正して再審査リクエストをする。ペナルティの解除には、考えられる問題をすべて修正し、Search Consoleから再審査リクエストを送ります。
スパムが解除されたと認定されると手動ペナルティは解除されますが、少しでも残っていると99%解除してもらえません。またあまりにも悪質であったり、何度かペナルティを繰り返ししている場合には、解除自体が困難な場合もあります。審査に落ちた場合も理由は通知されないため、再度問題を洗い出して修正してください。
手動ペナルティは解除後も順位がなかなか戻らない
ガイドライン違反をしている箇所を修正し、手動ペナルティがようやく解除されたとしても、すぐには順位は戻らないことがほとんどです。数週間で順位が戻ればかなりよい方で、ウェブサイトによっては数ヶ月以上も順位が戻らないケースもあります。とくにリンクスパムを解除したあとは、自作自演で送っていたリンクのパワーがなくなるわけなので、ナチュラルにリンクが貼られるまではなかなか戻らないでしょう。
減点で考えるよりも加点でSEOを考える
SEOは減点で考えるよりも、加点で考える方が理想的です。減点方式で考えてしまうと、どうしてもGoogleを向いたSEO対策となってしまいます。ですが加点方式であれば、ユーザーとGoogleの両方を向いて、0からよいところを足していくことになるため前向きです。つねによいところを足していく、ポジティブな加点方式でサイト作成をしていくことで、かならずユーザーに満足してもらえる質のSEOを実践できるでしょう。
ガイドラインに違反したサイト運営はリスクしかない
ウェブサイトの運営は、なかなか結果が出るものではありません。そのため焦ってしまうことで、ガイドラインに違反するSEO対策に手を出してしまいたくなることもあるでしょう。ですがガイドラインに違反したサイトの運営は、リスクしかなく、かならずいつかはペナルティの対象となるはずです。
それまでの地道な努力は、完全に崩れてしまい、仮にペナルティを解除できたとしても、元の状態に戻すまでにはさらに長い期間を要することに。そのようなリスクを冒さなくても、質の高いコンテンツを作り続けていれば、かならずいつか報われるはずです。堅実で誠実なSEOを続ける以外に、有効な上位表示の方法はありません。