ウェブサイトは人に読まれなければ、存在する理由がありません。そこで避けては通れないのが「SEOライティング」です。人に読まれるためには、より多くの人に露出する必要がありますよね。より多くの人に露出するためには、以下のような要素が求められます。
- 検索結果で上位に表示される
- SNSで拡散される
- 直接人に紹介して読んでもらう
しかしSNSで拡散する方法や、直接人に紹介して読んでもらう方法には限界があるものです。SNSでの拡散は一過性であり、よほど影響力の強い個人や企業でなければ継続的な露出は望めません。直接の紹介では、さらに読んでもらえる母数は少なくなり、新しい読者の開拓は到底望めないでしょう。
やはり継続的に多くのユーザーへアプローチするためには、検索結果で上位に表示される必要があり、そのために不可欠なのがSEOライティングというわけです。この記事では、SEOライティングに求められる重要な7つのポイントについて、やさしく解説をします。
SEOライティングとは
過去にはテクニカルな手法で、無理やり検索順位をコントロールできていた時期がありましたが、現在ではまったく通用しなくなりました。検索エンジンに評価されるためには、適切なライティングでコンテンツを作り込まなければならない時代へと変わったのです。
ですがライティングといっても、ただ書きたいことを書くだけでは、どれだけ長い文章だとしても評価される可能性は限りなく低いでしょう。SEOライティングには、最低限抑えなければならないポイントがあり、そこを抑えるだけで検索結果で上位に表示される可能性はぐっと高まります。
SEOライティング①「ターゲットキーワードを明確にする」
最初にしなければならないのが「ターゲットキーワードを明確にすること」です。どのキーワードで記事を書くのかを決めなければ、ライティングはできません。まずはキーワードプランナーなどのツールを使い、リサーチをしてください。
- 届けたいテーマに合致するキーワードであること
- ある程度の検索ボリュームが見込めるキーワードであること
以上の2点を意識してキーワードを決めましょう。はじめのうちは、難易度の高い月間検索数の多いキーワードは避けるのがポイント。月間検索数が100〜1,000程度のキーワードからスタートすると、SEOライティングの効果を実感しやすいはずです。
需要のない記事を書いても意味がない
なぜライティングの前に、月間検索数を調べる必要があるのでしょうか。それは月間検索数がまったくないキーワードは、誰からも検索されていないからです。誰も検索していないのであれば、どれだけ有益な記事を書いたとしても、読んでもらえないということ。
「検索ユーザーが知りたいこと = 需要のあるキーワード = 一定以上検索されているキーワード」と考えて差し支えありません。SEOライティングの第一歩は、ターゲットキーワードを明確にすることです。
SEOライティング②「キーワードの深堀り」
ターゲットキーワードが決まったら、つぎはさらにキーワードを深堀りします。たとえば「SEOライティング」の検索ボリュームは、2020年3月の時点で月間「1,000〜10,000」です。このキーワードに対して読者のニーズを満たすのであれば、まだまだ情報が不十分。そこで「サジェストツール」を使い、検索ニーズをさらに深堀りします。
サジェストツールでニーズを洗い出す
サジェストツールを使えば、検索ユーザーがどんなことを知りたいのか、理解をさらに深められます。そもそもサジェストツールとは、Googleの検索窓に表示される「予測キーワード」を一括で表示してくれるツールです。たとえばGoogleの検索窓に「SEOライティング」と入力すると、以下のようにキーワードが予測表示されます。
- SEOライティング 本
- SEOライティング セミナー
- SEOライティング コツ
- etc.
これは「SEOライティング」というキーワードと、ユーザーが実際にセットで検索しているキーワードです。サジェストツールで「SEOライティング」と入力すると、これらの予測をすべて一括で表示できるのでとても便利。これらのキーワードをユーザーの「検索意図」に合わせてグルーピングし、何を知りたいのかを予測します。
キーワードについては下記5記事も参照してください。
SEOライティング③「検索意図を明らかにする」
SEOライティングで最も大切なのが「ユーザーの検索意図に応えること」です。
Googleは検索ユーザーの疑問を最短で解決することを目標としています。そのため検索意図にマッチしていない記事は、ほぼ確実に上位には表示されません。仮に一時的に上位に表示されたとしても、検索結果でのクリック率や滞在率などの数値が落ちるため、すぐに順位を落としてしまいます。
たとえば「ランチ」というキーワードの場合を考えてみましょう。
さまざまな検索意図が出てきますが、たとえば「ランチ 意味」で検索する人と、「ランチ 新宿」で検索する人では、記事の内容がまったく異なるはずです。検索意図が異なるコンテンツを一つにしてしまうと、ユーザーの検索意図からズレるために上位表示はできません。サジェストツールでキーワードを洗い出したら、検索意図ごとキーワードをグルーピングしてユーザーが知りたいことに分類しましょう。
実際に検索して上位のサイトをチェックする
検索結果の上位に表示されているサイトは、現時点で「Googleが最もニーズを満たしたコンテンツと判断している」と推測できます。ですからターゲットキーワードで実際に検索して、検索結果の1ページに表示されているサイトを読んでみるのがとても効果的。
タイトルや見出しの構成などをチェックするだけでも、ターゲットキーワードで検索ユーザーが何を知りたいのかを概ね把握できるでしょう。また、もし誰が見ても明らかに検索意図とズレた検索結果の場合は、ニーズを満たすコンテンツがまだないケースが多く、短期間で上位表示を狙える目安となります。
yahoo知恵袋で検索する
キーワードや検索結果から、どうしても検索意図を理解しづらい場合、yahoo知恵袋などのQ&Aサイトで検索すると把握できる可能性があります。yahoo知恵袋で検索すると、実際に誰かが悩んで質問をしているトピックが表示されるため、さらに深く検索意図を理解できるでしょう。記事にそのトピックについてのコンテンツを盛り込めば、より読者の心に刺さる記事となるはずです。
SEOライティング④「ストーリーを考える」
キーワードと検索意図を把握したら、ストーリーを考えましょう。検索ユーザーがどんなことに悩んでいて、どんなことを知りたいのか、そしてどのような流れのコンテンツにすると満足してもらえるのかを考えます。ここで大切なのが、あくまで検索ユーザー本位であることです。
書き手の都合で解釈を捻じ曲げない
ライティングをはじめて間もない時に陥りやすいのが「書き手の都合」になってしまうこと。
たとえば自社の製品を売りたいからと、検索ユーザーが知りたいことをないがしろにして、無理やりストーリーを捻じ曲げると検索ユーザーは満足してくれません。また検索ユーザーが満足しないと、Googleの評価も上がりません。
Googleは検索ユーザーのクリック率や滞在時間、直帰率などのデータを見られていると言われ、この数値が悪ければ順位は上がらないのです。
SEOライティング⑤「タイトルを付ける」
おおまかなストーリーができたら、記事タイトルを設定します。全角32文字以内で、かならずターゲットキーワードを含むタイトルに設定してください。
またかならず「検索ユーザーの興味を惹くタイトル」に設定しましょう。必須ではありませんが、Googleは文字列の先頭に近いほど、重要なキーワードと認識すると言われています。たとえばこの記事のタイトルは「SEOライティング7つのコツ!初心者が検索意図に応える基礎を解説」の32文字です。
ターゲットキーワードは「SEOライティング」なので、できるだけ左側に寄せるタイトル設定にしています。
SEOを意識しつつ自然なタイトルを
タイトルはSEOライティングの中でも、最も重要な要素の一つです。しかしだからといって、SEOを意識し過ぎるあまりに不自然なタイトルになるとかえって評価を落とします。
キーワードを先頭に近くする場合でも、無理やり左に寄せることはせずに、より魅力的なタイトルを付けることを心がけてください。
[sc_blogcard url=”https://www.venture-net.co.jp/seo/title-tags/”]
SEOライティング⑥「見出し(hタグ)構成を作る」
タイトルができたら、考えたストーリーに沿って見出しを作ります。いきなり文章から書き始めると、かならずおかしな文章になってしまうのでやめましょう。見出しは骨組みと考えてください。見出しができて、そこから文章で肉付けしていくのが正しい順序です。もちろん今あなたが読んでいるこの記事も、同様の順序で書かれています。
見出しで大切なのはh1タグとh2タグです。さらにSEOに有効なタグの確認は下記を参照してください。
[sc_blogcard url=”https://www.venture-net.co.jp/seo/html-tag-rules/”]
サジェストツールで抽出したキーワードを散りばめる
見出しを作成するポイントは、サジェストツールで抽出し、グルーピングしたキーワードを自然な形で散りばめること。検索意図に応えるストーリーかつ、深堀りしたキーワードが散りばめられると、自然に満足度の高い記事となるはずです。上位に表示されている記事のほとんどが、この条件に当てはまるはずなので、分析してみるのもおもしろいですよ。
網羅性をもった関連語、もしくは、関連語を入れ込んで網羅性を出す。この流れをサジェストツールで作るのがコツです。
[sc_blogcard url=”https://www.venture-net.co.jp/seo/related-terms/”]
SEOライティング⑦「「記事を書く」
見出しで構成ができたら、あとは記事を書いていくだけです。ここまでの解説通りに、テーマがしっかりと決まり、ストーリーに沿って構成がしっかりとできているのなら、きっとスラスラと文章が書けるでしょう。構成がしっかりしているので、そこまで気を遣わなくても良いコンテンツとなるはずですが、以下の点に注意をするとさらによくなります。
誤字脱字をしない
基本中の基本ですが、誤字脱字をしないように気をつけましょう。
多少の誤字脱字であれば、そこまで問題はありませんが、あまりに多いと読者から不信感と違和感を抱かれてすぐに離脱されてしまいます。記事が書き上がったら、かならず音読して誤字脱字を探してください。黙読と音読では、誤字脱字や違和感の検出精度が天と地ほど異なるため、慣れないうちはかならず音読することを強くおすすめします。
一文一義を守る
一つの文章には、一つのトピックに絞る「一文一義」の原則をかならず守りましょう。
違和感のある文章の大半が、この一文一義の原則が守られておらず、一つの文章に二つ以上のテーマが含まれている場合が多いです。こうなると何を言いたいのかわからない文章となり、中途半端な印象を与えてしまいます。
結論・各論・総論の原則を守る
一つの見出しごとに「結論・各論・総論」の原則を守るようにしてください。
まず結論を書きます。つぎに結論に対して、それを支えるいくつかの要素、つまり各論について書いてください。そして最後にまとめる総論で締めくくります。もちろんこの原則にこだわらなくとも、コンテンツはでき上がりますが、引き締まったライティングにするならマスターしておきたい書き方です。
同じ文末を繰り返さない
「です」や「ます」、「ました」といった同一の文末を繰り返さないようにしてください。
同じ文末が繰り返されていると、それだけで幼い印象や、何か足りない印象となるものです。一度も繰り返さないことを原則として、どうしても繰り返す場合は一回までにしましょう。文末を散らし、体言止めなどを使えば容易にできるはずです。もちろんこの記事も、同一の見出しの中に文末の繰り返しはありません。
SEOライティングのやり方を覚えてスキルを磨こう!
ここまでで、SEOライティングの基本についてを解説しました。もちろんよりテクニカルに突き詰めると、たくさんの手法が存在しています。しかしここで紹介した7つのコツを守るだけでも、上位表示できる可能性はぐっと高まるはず。
SEOライティングは、一般的なライティングよりもロジカルである必要があるため、マスターできれば文章能力そのものが向上します。もちろん一朝一夕でマスターできるものではありませんが、数十から数百記事ほど書き込めば、だれでもマスターできるうえに重宝されるスキルです。一度身につけてしまえば、長く使えるスキルですから、この機会に正しいやり方を覚えてみてはいかがでしょうか。