来るべき時がやってきた~僕の欠点と克服のための仕組み その①~ (借金玉のマイクロ起業 Vol.13)

こんにちは。借金玉です。僕は現在、2足の草鞋を履きながら、マイクロ起業に挑んでいます。このコラムでは、いろいろな観点から「マイクロ起業論」を述べて行きたいと思います。第13回目の今回は、次回と併せて「ついに来るべき時が来た」というお話しです。

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マイクロ起業のはずが…?

本日は近況報告からです。というのも、これだけ「マイクロ」を謳ってきてなんですが、僕はついに補助スタッフを一人雇いました。週に1~2回出社していただいて、事務処理などを担当していただくアルバイトなのです。つまるところ、僕一人では仕事が回らなくなってしまったのです。

ちょっと再確認してみましょう。基本的な僕の仕事は

  • 会社所属の営業マン(週2~3回出勤、他はフリー)
  • フリーライター(連載4本)
  • マイクロ起業(軽作業請負業と調査レポート作成請負業)
  • ブログ、ツイッター(これが仕事かは微妙ですが、僕にとってはセルフバリューの発生源なので…)

この4つです。加えて、最近は会社の方が忙しくなってしまいました。というのも、会社の方で大きな人的変化…平たく言いますと社員の退職がありまして、辞めた方の業務が全て僕に降りかかって来ました。フリーライターの方も、これまでは手をつけていなかった「取材」系の仕事依頼が増え、一回の仕事の労力が増加基調にありました。

それに加えて、マイクロ起業の売り上げも20万越え。つまり、1ヶ月に15回くらいは誰かに指示を出して仕事をしてもらうことになるわけです。

また、そこに「講演」や「イベント」といった業務が乗っかって来ました。もちろん、僕はどの仕事もとても楽しみながらやっていますし、仕事が増えるのはとてもありがたいことではあるのですが。流石にこれを一人で切り回すのは不可能という状態に陥ったのは否めません。

おかげさまで収入の方もそれなりに増えました。(支出ももちろん増えましたが)もっとも、マイクロ起業は「仲間にワリのいい仕事を回す」というポリシーでやっていますのでそれほど利益率は良くありませんが、それ以外の仕事はなかなか好調です。本当に、仕事をくださる皆さんには感謝しかありません。しかし、そろそろ破滅が見えて来たというのも偽らざる事実ではあります。

僕の欠点について

正直に言います、これは「発達障害だから」というと言い訳に聞こえてしまうと思うのですが、僕はスケジュール管理や仕事の進捗管理といったものが非常に苦手です。しかし、ひとつの仕事にひたすら没頭するタイプでもありません。様々な仕事を平行的にやっている現在の状況が明らかに性に合っています。そういう矛盾した性質を抱え込んでいます。

この程度の業務量であれば、優れたフリーランスの方や経営者であれば苦もなくこなしてしまうのでしょうが、僕は避けがたくグチャグチャになってしまいます。かつて、僕が社員数名を擁する会社の社長であったころは、優秀な部下が僕のスケジューリングやアポイトメントなどの煩雑な事務を全てこなしてくれたので、僕は社長業に集中することが出来ました。しかし、現在の状況ではそれは望めません。

来るべきものが来たということ

さて、僕はこの一連のコラムで「マイクロ起業」の定義を考えてきました。

以前の記事を読んでいただければわかると思うのですが「なるべく手数をかけず」がマイクロ起業においてはとても重要な条件になります。僕の現在の事業も、「可能な限り手数をかけず」をモットーに構築されていますし、僕のタスクは(基本的には)外注先への指示と発注元への報告だけです。

しかし、この労力がすでに「楽にやれる」エリアからはみ出してしまったのです。もちろん、外注先への指導であるとか、発注元からの無茶振りへの対応などの労力が存在するということもありますが、やはり厳しい。

そこに、僕特有の「スケジュール管理が致命的」という要素が合わさり、事態は非常に厳しくなったと言わざるを得ません。これは、事業が大きくなればいずれやってくることだと覚悟はしていましたが、他の仕事との兼ね合いもあり、想定していたよりずっと早くその時が来てしまいました。

と、ここで終わるのは非常に中途半端に見えてしまうので恐縮なのですが、次回は、発達障害特有ともいえる「欠点と克服法」をお伝えします。僕自身「マイクロ起業」を廃業するつもりは毛頭無く、どうしたら「マイクロ起業論」を貫けるのか、そのあたりで自分なりに論じてみたいと思います。

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この記事を書いた人

1985年、北海道生まれ。大学卒業後、大手金融機関に就職するが2年で退職。
現在は不動産営業とライター・作家業をかけ持ちする。
著書に『発達障害サバイバルガイド: 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』(ダイヤモンド社)、『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』(KADOKAWA)がある。

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